近況報告
2019年12月19日
去る12月7日明治学院大学が生涯教育の一環として行っている「チャレンジャーズ・コミュニティ大学」というので講演させていただいた時の要旨です。
「医療消費者の心得」
長年、医師として保健医療制度と一般社会の権威崇拝という「心性」にぶら下がって生きてきました。一方の医療消費者である患者さんも社会の制度の恩恵を大きく享受していると思います。しかしこの「二本の大樹」にとりついて甘い樹液をすって繁殖する天下り官僚という名の害虫もいます。
さて、人は皆、健康に不安があります。
「なにかあったらどうしよう」
こういう時は救急隊員に任せるべきです。何が起こったかわからないからです。この瞬間の誤った判断は命とりです。有能な医者もいますが、専門違いの医者、不埒な医者、保身第一主義のそこいらへんの官僚みたいなクズ、どれに当たるかわかりません。一刻も早い応急処置と検査機器を用いた正確な診断が命を救います。
昨今、「上級国民」なる言葉がささやかれ、政治権力に対する激しい不信感が醸成されています。バクーニンの曰く「あらゆる権力は暴政を招く」のですが、そんなふうに権力から庇護される、例えば「裁判所の逮捕状を首相官邸からの電話一本で警視庁の刑事部長が握りつぶしてしまう」話は実際にあるのでしょうか?大切なのは自ら自分の周囲を冷静にマネージメントすることだと思います。今後さらに騙される人は増えます!かんぽ生命の勧誘の手口で明らかなように、甘い囁きを絶対に信用してはなりません!