近況報告
2022年8月12日
『泥船か 夏草かおる 焼野原』
多くの国民がお気付きのことと思いますが、日本は今、敗戦の状態に突入しています。
半導体産業は20年、立ち遅れていると言われています。インテルでも7年は遅れている。
台湾が世界の最先端です。そんな台湾を盛り立てたのは、日本の技術者だと言われています。
練達の熟練工を全く大事にしない日本の大企業が定年を理由に職場から追い出したことが原因と言われています。
周辺諸国から引く手あまたで渡海した有能な職人さん達によって、台湾をはじめ各地で開発が進んだのです。
現場を知らない無能な経営者はせっせと経営効率、経費削減、コンプライアンス重視、労働環境整備で、有能な人材を切り捨ててしまいました。 そういう経営者たちはおそらく何の自覚もないでしょう。
日野自動車が大変なことになっています。報道では現行の14種のエンジンに性能試験の不正が行われ、55万台以上がリコールになるそうです。リコールしてどうするのでしょうか?
そもそもエンジンの性能の数値が基準を満たさないわけですから、リコールして市場から戻って来た車のエンジンを新しいのに変えようにも、新しいエンジンは性能基準を満たしていないのならもう、その車は廃車にするしかありません。リーグワンのラグビーチームはどうなるのでしょうか?というか、日野自動車がこれから存続できるのか、親会社の豊田市大なのでしょうが、莫大な赤字が発生するのではないでしょうか。報道では「(現場を全く知らない)上司の命令に決して逆らえない環境」で不正が行われていたのに、日野自動車が行った調査報告には「経営陣は不正に関与していなかった」という結論のようです。高給をもらっている経営者は現場のことは一切知らないから責任はないよ、で逃げおうせてしまうこの社会はいったい何なのでしょう!
「不祥事は徹底的に隠ぺい!」「失敗は部下のせい!」「悪い結果に上司は一切責任を取らない!」これはまさに太平洋戦争でボロ負けした日本の軍部の本質です。
さて、この国はジェット機が作れない国となりました。型落ち製品で何とか生き残っている半導体産業が5周遅れということで、さらに政府がテコ入れするということですから10億パーセント絶対に失敗する事業ですから、日本に未来はありません。
さて、期待されるメタバース。日本式経営では何も期待できません。日本の技術や製品が幅を利かす隙間はないと言えるでしょう。そして台湾は習主席3期目のいつか、中国に吸収されるでしょう。中華民国、または台湾政府を国家として認めない日本やアメリカが攻め入ることは絶対にできません。というか、その気は全くない、聡明な中国の方たちはその点はよくご存じだと思います。そして米国もすでに話はついているのだと思います。極東の離れ小島の日本は一人取り残されるのです。資源もない生産力も低下傾向。そんな日本は海外の地域同士の中継貿易しか生きる道は残されていないのでしょう。