近況報告
2023年8月17日
 山中亮平選手が9月からおフランスで開催されるラグビー・ワールドカップの選抜選手から外れてしまいました。
どうしてでしょう?疑問が尽きません。一つ考えられるのはキック力のあるフルバックの山中選手ですから、22メーター・ラインからピンチを救うタッチキックを蹴った際、それがタッチ・ラインに配置されたボール・ガールにあたって泣かせてしまい、「主催者ルール」で山中選手一発退場、日本チーム14人に、さらに以後出場停止、罰金!という事態を恐れて山中選手が選考から外れたのではないかと推測しています。おそらく国民みんながパリ五輪でも心配していることでしょうが、やはりあちらには「イエロー・モンキー・ルール」があって、日本選手がいくら頑張っても良い結果は望めないのかもしれません。期待はしない方がいいのでしょう。
 しかしそんなフランスが日本人を大胆に描いた映画があります。2020年に公開された「ONODA」です。言わずと知れた、ルバング島の、あの小野田寛郎さんのことです。ものすごい映画です。映像と演技で心理が表現されています。印象に残るのは「表情」でした。朝日新聞が報じた小野田さんの実際の顔、がいわば日本人のみならず、世界中の人々の眼底に焼き付いたのでしょう。くどい説明は一切ありません。「最後の皇軍兵士」と言われていて、事の流れはまさにその通りですが、日本人独特の精神性を描くというより、より普遍的な「人間」がテーマになっていると私には思えました。いえ、監督のテーマは人間の「顔」だったのだと思います。すばらしい作品です。