近況報告
2024年4月3日
刑不上大夫(礼記)
「刑は大夫に上らず」
政治家の悪行や裁判官、警察官、検察官などの「大夫」の犯罪や悪行を嘆く現代の日本で何度も皮肉たっぷりに引用された中国の古典、『四書五経』の『礼記』(らいき)の名言です。
公務を高位からつかさどる高官=「大夫」に間違いはあり得ない。罰せられることなどありえないのだ。だから庶民は権力に隷従、盲従して生活しなさい、というみじめで情けない言葉です。
国会議員は「大夫」です。だから脱税しても、政務費でSMクラブに通っても、ニセの領収書を乱発しても、何のお咎めもなし。やりたい放題です。「バカ野郎め」と国民を罵しろうが、そんな下品で横柄な奴らに限って、なぜか次の選挙で平気でトップ当選するのでしょう(息子さんかな?)。国民はそういう国会議員の「やりたい放題」、侮辱、愚弄、裏切り、冷遇に慣れ親しまなければならない、というのが『礼記』の教えなのかもしれません。
 「警察官」や「裁判官」もこの大夫です。警視庁による大川原化工機証拠捏造、冤罪被疑者逮捕拘留虐待死事件をはじめ、「大夫」によるとんでもない犯罪で庶民が徹底的に踏みにじられ、虐げられています。この国では「反対車線を時速60km/hで走行していた白バイが『バスは停車していなかった』と証言すれば、他に27人もの目撃者が『停車していた』と証言しても裁判所は「白バイ隊員が正しい」と判断します。容疑者宅の三回目の家宅捜索で捜査員が被害者の万年筆が出てきて、その中のインクが被害者使用のものと合致しなくても「殺害の動かぬ証拠」と裁判所は判断します。犯罪の何か月も後に味噌樽の底から真っ赤な血に染まった着衣が出てきて誰が見ても「幼稚な捏造でしょ!」という「証拠?」でも死刑判決が下されます。現金入りの封筒を道端で拾っても、交番に届けるときは気をつけなければなりません。届け出を受けた警官が現金をネコババしたのに、善意で届け出た人が犯人に仕立て上げられて「逮捕」されてしまう事件が実際に大阪でありました(逮捕拘留されたのは妊婦さんでした!ヒドイ!)。交番に拾得物を届けるときは、必ず友人や同僚に同行してもらうべきなのです。
我々庶民は「大夫」様の破廉恥な悪行を「あたりまえのこと」「正すことなどできないこと」「あきらめて楽しいことだけ考えて生活すること」「国民には『知りたくないことは知らされないでいる権利』があるのでその権利を行使してNHKだけ観て人生を過ごすこと」が必要なのです。
 皆さんはこんな状況で、身の回りにいる、無垢な笑顔でこれから未来を生きようとする幼子を見て涙が出ませんか?