2024年7月9日
「ステルス減税で政府はいったい何をしたいの?」
国税、検察、裁判所といろいろな政府の権力機関の不祥事が明るみに出ていますが、数多の不祥事に加えて自衛隊の潜水艦の維持整備費が水増し請求され、毎年一億円ほど長年にわたり隊員らが着服していたという事件が先日報道されました。こういうやり口は実際はおそらくそこかしこでこの二万倍は起こっているのでしょう。関係者の処分は「停職4か月」ですんだようですが、この大甘処分はやはり「むかしから」「みんなが」「いつでもどこでも」やっていたことだからでしょう。軍隊組織には有史以来、金品着服、物品横流し、隊内での私刑、性暴力はつきもの。民主国家であろうが共産主義国家であろうが、神国であろうが国民国家であろうが、どの時代、どの環境でも同じなのでしょう。
「兵士は国家のために戦うのではない。仲間のために命を懸ける」と言われています。この原則に従い、兵士が最初に叩き込まれるのは同僚との連帯です。したがって、不祥事隠蔽は初歩の初歩。「告発」は「裏切り」。兵士は日々、厳しい訓練を受けます。『戦争の世界史』(マクニール)によれば、正規軍の概念が確立した17世紀初頭、世界中の海でスペイン、ポルトガルに挑んだオランダ商人たちの武装組織、VOCの戦闘部隊の運用方針は99%の訓練と1%の戦闘というものだったそうです。以来、訓練の中で軍隊の組織内での独特の価値観、世界観が形成されてきたと思われます。訓練では①上官に逆らわないこと、②同僚を裏切らないこと、③自分で判断して行動しないこと、が叩き込まれたことでしょう。
最近、ロシアの大統領が「国家の主権」という言葉をよく使います。裁判所や警察や検察が占領軍(アメリカ軍)の兵隊さんの犯罪を国民にひた隠ししなければならない日本のように、「主権を持たない疑似国家」に対しては、宣戦布告なしに特別軍事作戦を敢行し得るという国際法の解釈がなされ得るようです。上陸地点はやはり●●なのでしょうか。いや、荒天時衛星誘導多地点強行上陸して橋頭保は内陸の合流地点で・・・
金品のごまかし、いわば国家資産窃盗行為や不祥事隠蔽は日本の自衛隊もおそらく国際水準に達していることでしょうが、「士気」や「戦力」はどうなのでしょう? 彼らも人間ですから、「金まみれの政治家の言うことなんか聞くもんか!バカバカしい!」というところでしょうか。