2024年10月07日
『これからいろいろ出てきます?!』
「国家は域内の暴力と情報を独占し、権力を行使する」
M.ウェーバーの言葉です。
岐阜県警が中部電力の風力発電計画に反対する住民の個人情報を会社側に漏らしていた事実が裁判で認定されました。裁判官も沖ノ鳥島に飛ばされる可能性をいとわず、権力側の非を認定しためずらしい勇気ある判決と言えます。こんな無茶苦茶な話が明るみに出ても、岐阜県警は罪を問われないようです。
それにしても冒頭の「国家」であるはずの日本は大丈夫なのでしょうか?
問題は、どうしてバレたのか?です。情報共有の事実をどうして隠し通せなかったのか?警察は自衛隊、裁判所と同じ「暴力装置」です。ことの正邪にかかわりなく、あるいは常識では考えられない理由で国民を恣意的に死刑できる「合法的暴力」が許されているのです。そしてインチキがバレても、罪に問われることはありませんでした。というかこれまでインチキはばれなかったのです。あからさまなインチキでも、日本社会では異論は黙殺、ウソ八百、事実無根とされてきたのです。
「正義とは、権力者の利益である~カリクレス」。
古今東西、お金持ちの利益は社会の正義で、貧乏人の主張は「駆除すべき害虫」なのでしょう。私は日本中で地方から人がいなくなっているのは、「高知白バイ衝突死事故」が象徴するように「地方には正義がない」と若い人たちが感じていることが主因だと思います。
捜査当局による「袴田巌さん事件証拠捏造殺人未遂事件」や「山岸氏不法拷問取り調べ事件」「大川井化工業不法拘留殺人事件(←これは『警視庁外事課』と裁判所)」は、検察庁内で闇に葬られていた数多の「職場内不同意性交事件」同様、これからこの国の社会の「正義」が当局の「下手人」を磔獄門に処することを期待します。
ある殺人事件では、容疑者の逮捕拘留起訴後の三回目の家宅捜索で自宅の鴨居から被害者の万年筆がみつかり、中には被害者がいつも使っていたインクと違うものが充填されていたにもかかわらず、証拠として採用された案件があるようです。
「すっごく無理して殺人犯を『創っていた』んだなあ。当局もこれから大変だぁ」
社会の人々の価値観、常識、心性が変化しつつあると思います。つまり検察をはじめとした「行政権力」の「信」がなくなっています。「検察をなめたら反社」だそうですが、検察みずから国民になめられる存在に成り下がっているようです。つまり検察庁側の定義によれば「一億総反社」時代の到来です。